インドアカップ2006 レポート

2006年09月12日

フリーダイビング・インドアカップ2006に参加してきました。羽田空港でOFI2006にともに挑んだ友人二人に出迎えられて、車はアクアラインを通って館山へと向かう。途中、海ほたるで酒抜きの遅めの昼食をとる。飛行機から眺めていたアクアラインは、海上でぷっつりと道路が切れているので不思議な感じがしていた。館山の宿まで送ってもらい、この日は明日に備えて早めに布団にもぐりこむ。大会1日目、スタティック・アプネアの競技が行われる。申告は4分とする。目標は5分である。が、できれば5分12秒の自己ベストの更新も狙いたい。スタティックは、申告時間が過ぎても競技は続けられて時間に応じてポイントになるが、申告時間未達の場合はペナルティで減点される。競技順はくじ引きで決められて、僕は「B7」を引いた。Bグループの7番目である。オフィシャルトップまでのスケジュールはウォーミングアップ開始14:02、待機エリア入場14:40、競技エリア入場14:44、オフィシャルトップ14:47である。この時間の管理をサポートにしてもらい、アップではフェイシャルイマージョン5分とスタティック2分と3分を行う。サポートから待機エリアに入るように促され、待機エリアに入ると緊張も一段と高まる。競技エリアに入場するとジャッジやカメラ、セキュリティ、スタッフ等10人ぐらいに囲まれて、大袈裟だが死刑台の前にひざまずかされるかのような気持ちになり、心臓はバクバクしている。もうこの時点でだめだなと思ってしまう。オフィシャルトップが告げられて、顔と体をゆっくりとプールに沈める。3分のタッチが待ち遠しい。2回のタッチ(3分30秒)を確認するころには、横隔膜がヒクヒクしてくる。無理をせずに顔を上げ、呼吸を整え、マスクをはずしてOKサインをだし、「アイムオーケー」を告げる。SP(浮上後手順)は成功だが申告時間未達でイエローカード。記録は3分58秒(ペナルティ有)で男子の最下位の記録である。なんとも情けない結果で大会1日目を終えた。それと、自分の結果以上に口惜しかったのが、僕がサポートについた選手があまりにもリラックスし過ぎたのか、カウントダウンが聞こえずに、僕が横で「オフィシャルトップが過ぎてるよ」と繰り返しても体を反転させずに、30秒が経過して惜しくも失格となってしまった。サポートの重要性を再認識し、こういうのはやはり経験が物を言うのだろうが、サポートの方法をもっと学ばなくてはならないと思った。

インドアカップ2006の会場は館山市営温水プール
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スタティック・アプネアのオフィシャルトップを待つ選手
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大会2日目、この日はダイナミック・アプネアウィズフィン(ダイナミック)、ウィズアウトフィン(ノーフィン)の2種目が行われる。いきなり言いわけで申し訳ないが、ダイナミックはほとんど練習しておらず、大会前に沖縄のプールで2日間ほど練習をして、75mは余裕を持って行けたので、75mのターンを目標とするが、申告は余裕を持って60mとする。しかし、密かに100mを目指したいとも思う。昨日のスタティックほど緊張はせずに、12時42分のオフィシャルトップを迎える。目標どおりに75mをターンして、2、3掻きで左側にあるコースロープを目指して浮上する。余裕を持ってSPを行うが、結果はなんとホワイトとレッドでジャッジの判定が分かれる。記録は85mだが、最終結果は競技終了後にビデオ判定が行われ、協議されることとなった。帰りの飛行機の時間があるので、15時には会場を出ないといけないので、結果発表をメールと電話で知らせてくれることとなる。ノーフィン1番目の選手のオフィシャルトップは14:15である。AグループのトップはQさまチームの坂本一生選手で、いきなり125mまでいったが完全なBOで失格。今大会のノーフィンには「Qさま」がQsama APNEA TEAM 2006としてチームで参加している。芸人さん達もかなり気合が入っているようだ。116mの日本記録保持者の野久保選手は、78mとモチベーションが続かなかったのであろうか。春日選手は大健闘で、95mを微妙な判定ではあったが成功させた。ノーフィンの競技を最後まで見守りたいが、時間がないので後ろ髪を引かれる思いでプールをあとにする。羽田に着いたころに電話とメールで、僕の判定結果が知らされて、結果はイエローになり失格は免れたが、浮上時に鼻と口が水面に出る前にコースロープに触れたとして10ポイントの減点だった。余裕があっただけに残念な判定だった。今大会のノーフィンの1位は元海猿の守屋選手の105mである。日本記録には及ばなかったが、余裕のパフォーマンスで優勝を飾りフリーダイバーの意地を見せてくれた。

二日目はプールの外に特設会場が設けられ、パブリックビューイングが行われる
テレビの影響は大きい・・・
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大会の結果を反映させた2006年度のランキングは、JAS/AIDA JAPANのサイトのRECORDの2006 rankingにあります。
http://www3u.kagoya.net/~jas-apnea/index-j.html


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◆ この記事へのコメント
インドアカップ、お疲れさまでしたっ!
死刑台の周りの10人の一人です。笑
あの雰囲気は緊張しますよね~。選手はほんと大変。
プールサイドから、何回も選手にむかって「大きく呼吸!、マスク!!」などと呼びかけそうになるのを我慢するのが大変でした。

群青さんのパフォーマンス、相変わらずの美しさと余裕でした。
初の参加で慣れない部分もあり、実力が発揮できないところもあったと思います。
でも次回に必ずつながると思いますので、頑張りまっしょ~。
ワタシも次回は、ひざまづく側になります。
Posted by どこなつ at 2006年09月12日 18:47
どこなつさんもスタッフとしての参加、お疲れ様でした。
BOが多かったので、酸素係としても緊張しながら競技を見守ってたの
ではないかと思います。本当にお疲れ様でした!
Posted by 群青 at 2006年09月13日 08:53
お疲れでした。
ぜ~ったい緊張しますよねー
緊張したり興奮したら記録は無理だろうなー
何回も経験すれば慣れるのかな~?
精神修行?が必要なのかもですね、お寺行って座禅組むとか。

緊張すると笑ってごまかす僕には絶対無理(笑)
Posted by たこまに at 2006年09月14日 03:02
たこまにさん
緊張はしますけど、大会はおもしろいですよ。
個人競技なのに選手同士でサポートしあったり、
励ましあったり、喜びを分かち合ったりと、いい思い出も
いっぱいです。来年はエントリーしてみては??
Posted by 群青 at 2006年09月14日 19:45
自分たちで作る大会って感じですかね~、良いですねー

エ、エントリー?
年齢別とかだったら、、、(笑)
Posted by たこまに at 2006年09月15日 00:29
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