那覇軍港にて

群青

2006年06月16日 00:27


那覇軍港によく停泊しているので、ご覧になられた方も多いと思います。僕も那覇軍港の前を通るときによく目にしており、あまりにも大きな双胴船なので、ただの貨客船ではないなと思い、とても気になっていたのです。以前は、船体に「AUSTAL.COM」と大きく書かれていたのですが、現在は白く塗りつぶされています。このAUSTAL.COMの前にWWWをつけてアクセスすると、どういう船かが分かります。

まず、AUSTALとはオーストラリアの高速フェリーの造船所であり、この船はHIGH SPEED SUPPORT VESSELS(HSV)と呼ばれる 高速輸送船“WestPack Express”とあります。このAUSTAL社の高速輸送船は、合衆国海兵隊との間で傭船契約を締結し、日本に展開している海兵隊の兵站輸送を行う戦域支援艦だそうです。

この全長101mのカタマラン(双胴船)の、キャパシティは完全装備の兵員970名とHMMWVs (High-Mobility,Multi-purposeWheeled Vehicles)と言われる、高機動多用途装輪車両、通称”ハンビー” を152台(ハンビーは58号線などをよく走っているハマーとも呼ばれるジープである)もしくは、AAVP's (攻撃ヘリコプター )12機と LAV’s (軽装甲車両) 20台を積載し、36ノット(時速約65キロ)で航行することが出来る。とありました。たんに船に興味があったので調べてみましたが、ミリタリーおたくではありません・・・。

昨年の3月には、US ARMYのこのような高速輸送船も寄航していたようです。
TSV-1X Spearhead こちらは、全長318Feet、約97mでオーストラリアのINCAT社からの傭船 で、元は民間のフェリーだそうです。東京―小笠原諸島間の就航が断念されたテクノ・スーパー・ライナー(TSL)の行方が気になります・・・。

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